Dress up Men

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2016.11.17

日本とイタリアの“ダンディ”達が集結
旭化成「Japanese Dandyism ~ precious & elegant ~」イベントレポート

旭化成繊維事業本部は2016年10月6日、キュプラ<ベンベルグ>裏地を使う欧州アパレル関係者の来日に合わせ、一般社団法人 日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)が運営するウェブサイト「Dress up Men」とタイアップし、「Japanese Dandyism ~precious & elegant~」をテーマにした交流イベントを東京都品川区の寺田倉庫で開催した。

これからのメンズファッションにドレスアップへの興味喚起を推進し、アパレル業界の更なる発展に貢献するためのイベントに、この日350人超のアパレル業界関係者が集まった。

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再生セルロース繊維キュプラ<ベンベルグ>は、1931年に宮崎県延岡市で生産を開始し今年で85年を迎えた。操業開始以来、素材メーカーとして国内外のファッション文化を支えてきた歴史を振り返り、またこれからもプレシャスな服作りに貢献したいという旭化成の思いが今回のイベント主催につながった。

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1931年 ベンベルグ糸初出荷

 

会場では1930年から2000年までのスーツの歴史(各年代毎のヴィンテージスーツの展示)や1960年代からのTVコマーシャル、またベンベルグ裏地を採用しているイタリア著名スーツブランドの16-17年秋冬の新作が展示された。

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イベントのスペシャル企画として、午前中にアパレル業界のMDや企画担当に向けたセミナーを実施。人気ジャーナリストDavid Marx氏が 「Japan does Americana better than Americans – 日本人はアメリカ人より上手くアメリカを作る」 をテーマに、戦後から現代の日本のストリートファッション・ヒストリーにおいて、日本人がいかにアメリカ発のファッションを本場よりも進化させたか、を独自の視点で語った。Marx氏は、本場のものを“より進化させた”、という優れた共通点が旭化成の<ベンベルグ>の歴史にはある、と展開した。

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また、夕方にはメンズファッションの過去~現在~未来について語らう交流レセプションを開催。服飾史家の中野香織女史のコーディネートによるトークセッションもあり、第一部ではシステマ・モーダ・イタリア会長のクラウディオ・マレンツィ氏と「スーツを着る男性の割合が高い国である日本」をテーマに語った。マレンツィ氏は「ベンベルグ裏地はスーツの大切なマテリアル。吸放湿性やすべり性、制電性といった機能性は当然のこと、発色性の良さはエンドユーザーにも喜ばれるため、多くのイタリアン・メゾンが使っている」とも語った。実際、ベンベルグの裏地の使用量は日本に続きイタリアがトップ。

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第二部では日本のメンズファッション業界を代表するスペシャルゲスト4名と「ドレスアップの過去・現代・未来」をテーマに語った。途中、日本人のダンディたちを捉えた話題の写真集「JAPANESE DANDY」の著者、河合正人氏の登壇もあり、来場していた写真集のモデル達を紹介する時間もあった。

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また今回、旭化成とJAFICは共同で「ものづくりの現場」動画を制作。宮崎県のベンベルグ工場、高級先染め裏地の山梨産地、ダーバン宮崎ソーイング(縫製工場)を撮影し、ベンベルグの原料から製品までの生産工程を盛り込んだ内容で、イベント直後から「Dress up Men」で配信が始まり、あらためてベンベルグのものづくりに対する姿勢を紹介することができた。

交流レセプションでは、同時期に旭化成の工場視察のため来日していたイタリアのアパレル12社、学校1校、マスコミ1社の総勢16名も含め、国内の大手アパレルや小売の経営層、メディア関係者を中心に約150名が集まり、大いに盛り上がった。

gイタリア来日メンバー

 

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イベントの最後に、旭化成の高梨利雄 専務執行役員繊維事業本部長は「今年でベンベルグ工場の操業が85年を迎え、主力用途の裏地では日本はもちろん、欧州のトップブランドとも取組みが深まっている。海外の展示会に出展するなどプロモーションを強化し、世界のファッションの発展のために貢献したい」と強調した。

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旭化成繊維事業本部<Bemberg> HP
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