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2016.12.01

栄光堂 2017年春夏シーズン展示会レポート

2016年10月19日(水)〜10月21日(金) の3日間<東京会場>本社ショールームにて栄光堂2017春夏シーズン展示会が開催された。

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ネクタイを中心に自社で企画、生地から作るメーカー

栄光堂は、1957年にネクタイを中心とするネックウェアメーカーとして誕生。創業以来ずっと自社にて生地の企画から手掛けている。身につけるものである以上、使い心地も商品の価値と考え、ネクタイづくりに妥協のない姿勢は、生地の肌触りや質感でも個性を出したい有名ブランドから注目を集める。ネクタイに注力しながらも、帽子など、国産にこだわった商品を生み出している。

02J.PRESS, JOSEPH HOMME, EPOCA UOMO, NEWYORKERなどさまざまなブランドのライセンス商品を取り扱う

個性を活かす洗練されたデザイン

一般的に卸業者から生地を購入するメーカーが多い中で、栄光堂は国内の自社および提携工場で製造。職人と意見を交わし、納得できる肌触りや質感になるまで、生地の改良を繰り返し探求している。

デザインと違い、生地作りに費やした時間は消費者に見えない。使い心地の良さにも気づかないかもしれない。しかし、本当にいい1本を選びたい人は生地に目を向ける。いいネクタイは、デザインだけでは分からない。スーツを着る男性にとってネクタイは胸元を印象づけるアイテムであり、個性を表現できるアイテムでもあるのだ。

img_1159ATIEYA(アタイヤ):栄光堂のプライベートブランド。2017SSテーマは「1960’S RETRO POP & CHIC」
60年代の大胆なPOPさと現代的なCHICがバランスよく調和したコレクション。通常のネクタイよりも太いタテ糸を使用することで、高密度で上質な生地を織り上げフラットで光沢感のある生地表面に繊細な柄を表現。手触りの良さとシンプルでありながらも適度に主張してくれる。幅は7.5cmとやや細身。モードな雰囲気によく合う。

遊び心を形に

さまざまなブランドのライセンス商品を手掛ける栄光堂のラインナップの中でも、ALAN SMITHEE(アラン・スミシー)は、遊び心に富んだ商品展開が魅力のブランド。「映画製作中に監督が何らかの理由で降板してポストが空席になったり、何らかの問題で自らの監督作品として責任を負いたくない場合にクレジットされる偽名。実在しなさそうな人名で、なおかつ珍名として目立つことのない名前である」とするブランドのコンセプトは”FAKE”。伝統的なデザインにアレンジを加えた遊び心のあるアイテムを提案している。

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2017春夏のネクタイトレンド

ネクタイの大剣幅にも細幅から太幅までその年代により流行がある。一般的にビジネス仕様のネクタイ幅は8.0〜8.5cmと言われるが、2017SSは8cm幅のネクタイが主流になるそう。細すぎず太すぎない印象だろう。スーツのラペル幅、シャツの襟幅に合わせることも選ぶ際には意識したいポイント。色は同じブルー系でも、オーシャンブルー、スカイブルー、ネイビーブルーと様々だが、グレー、エンジと比較的合わせやすい色柄も定番として人気。挿し色としてシーンによって使い分けて新鮮さを演出するのも楽しそうだ。柄はペイズリーがもはや定番だが、来季は幾何学文様が一押しとのこと。

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ネクタイの面白味は産地や織機によって織り上がりに特徴がそれぞれ異なるところ。もちろん素材によっても見え方は変わる。一見してわからなくても知識として持っているだけで選び方も変わるかもしれない。スーツの裏地などにこだわる方は、見えないところで組み合わせてみたり、スーツスタイルの個性を表現できるアイテムとして。時には色柄を変えるなど自分だけのお洒落を楽しんでみてはいかがだろうか。

今まで自身では選ばなかった色柄も恋人やパートナーから贈られたのをきっかけに挑戦してみるのも良い。それだけ気軽に選ぶ楽しみを持てるアイテムなのではないか。

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SIMON CARTER:デザイナー自身の夢に出てきた”犬”や、車などの乗り物をモチーフにしたコレクション。珍しいオリジナルのペイズリー柄も。

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画像左:国内有数の友禅産地である新潟十日町市で熟練職人の手作業による捺染技法で1点1点丁寧に染め上げられている。
画像右(真ん中):特殊なタテ糸を使用し、細かい四角形の角を鮮明に出すことで立体感のある仕上がり

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プライベートブランド「ZUKIN」:カジュアルなCAP型からHATまで素材も形もさまざま。ポケッタブルがひとつのキーワード。上質な素材感に日本製の安心感が加わる。今後の展開に注目したい。

株式会社栄光堂ホームページはこちら↓
http://www.washo.co.jp/contents/group/tanaka.html

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