「JAPANESE DANDY Monochrome」の刊行記念トークショー＠銀座蔦屋書店

2017.06.28

「JAPANESE DANDY Monochrome」の刊行記念トークショー＠銀座蔦屋書店

2017年6月16日(金)、銀座蔦屋書店 BOOK イベントスペースにて、河合正人氏が手がける「JAPANESE DANDY Monochrome」の刊行記念トークショーが開かれた。

各界で高い評判を得た前作「JAPANESE DANDY」の刊行から2年半。写真集の制作秘話からダンディズムについてまで、ここでしか聴けない興味深い話を、ゲストと共に語った。また、トーク終了後にはサイン会も開催された。

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【登壇者プロフィール】

・柴田良三氏 / アルファ･キュービック代表
1943年、東京都生まれ。幼稚園から大学まで成城学園に通う。1966年に証券会社勤務を経て、ヴァンジャケット社に入社。1971年にアルファ・キュービックを設立。

・坪内浩氏 / シューズデザイナー
エスペランサ靴学院第三期生。卒業後、靴業界のコンサルティング会社ジャルフィックに入社、各メーカーの企画デザインに携わる。フリーランスのデザイナーとして活躍した後、マグナム創立に参画、「プレミアータウォモ」や「エンツォ・ボナフェ」を日本に紹介した。2008年より長年のキャリアの集大成として、自身の名を冠したブランド「HIROSHI TSUBOUCHI」をスタート。

・青柳光則氏 / ファッションディレクター
1960年東京生まれ。専門学校卒業後、スタイル社「男子専科」編集部に勤務。1983年フリーに。スタイリスト、ファッションエディターとして、ファッション誌、広告、芸能＆アーティストの衣裳制作などを手掛ける。1992年有限会社ハミッシュ設立。代表取締役就任。1996年東京・原宿に「Ka’eL」を開店。従来の業務と並行して、スタイリスト発信のセレクトショップ(と呼ばれる業態の服飾雑貨店)の先駈けとして話題になる。翌年よりオリジナルデザインのウエアを販売し、国内外に卸売りするなど事業を拡大。1999年東京コレクションでデザイナーデビュー。2001年立ち退きのため「Ka’eL」閉店。以降は、スタイリスト、ファッションエディターに専念。男性のライフスタイル全般(オートバイ、クルマ、旅、住宅、食、ペットなど)に分野を拡げ、多媒体で活動。近年は、着こなしの”師範代”をはじめ、メンズファッションの講演などにも携わる。

話は、1970年代当時のファッションのリアルな話から、70〜80年代のコンチネンタルファッションに興味の有る方なら一度は耳にしたことがあるであろう、「アルファ・キュービック」「イブ・サンローラン」「レノマ」「アルマーニ」「ゲンズブール＆バーキン」「キャンティ」「福澤幸雄」など、ここでしか聞けない話へと展開。その当時への思い入れを柴田氏、坪内氏、青柳氏がそれぞれに語り、モノの本質とは何かを問い、それぞれが考えるダンディズムへと広がっていく内容となった。

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ヴィジュアルにこだわり、本当の格好良さを追求していた時代。モノの本質を見極められる男たちが「キャンティ」には集っていた。当時、日本にはVAN、JUN、エドワーズというメンズの三大ブランドがあった。アイビーのVAN、モードのJUNに対して、エドワーズはコンチネンタル。テイストの違いはあるものの、互いを高め合える存在だった。やがて、アルファ・キュービックは生まれた。ファッションは楽しむもので、ウンチクではなく、本当の”格好良さ”をヴィジュアルで追求していた時代。今よりもファッションを本質的にとらえていた時代であったことをうかがえる貴重な時間であった。

『JAPANESE DANDY』『JAPANESE DANDY Monochrome』はファッションを切り口にはしているものの、それを着こなす被写体を通じて、”人となり／為人”を表現している。人それぞれに”格好良さ”の定義は異なるかもしれないが、当時「キャンティ」に集まった者たちのように、モノの本質を見極められる男たちがここには登場しているのだ。Dress up MenのINTERVIEWでも、この本質を見極められる男たちにご登場いただいている。ぜひ本書と併せてご覧いただきたい。

INTERVIEWページはこちら
⇒http://dressupmen.jafic.org/interview/

<撮影協力>
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JAPANESE DANDY Monochrome