ストーリーアンドザスタディー

PERSON

“魅せること”を仕事にした男たちの
スーツの着こなしからプライベートスタイルまで

PERSON #66

ストーリーアンドザスタディー

永瀬　太一　ナガセ　タイチ

2020.02.28

年齢/41　身長/171cm

スーツ
STORY & THE STUDY
シャツ
STORY & THE STUDY
ネクタイ
STORY & THE STUDY
時計
Bell & Ross
シューズ
Stuart's Choice

SNAP

SHOP STYLE

一歩踏み入れるだけで感じる圧倒的な特別感

ストーリーアンドザスタディーは三陽商会が2019年9月に満を持して発表したパーソナルオーダースーツブランド。今後の主力ブランドとの位置づけで、銀座にあるビル『GINZA TIMELESS 8』の6階に店舗を構える。その本気度は店内に一歩踏み入れるだけで感じることができる。まずは空間の使い方。絶妙にゆとりをもった什器の配列や商品陳列、ソファレイアウトでこれから始まるオーダーへの期待が溢れる。次に照明。オレンジ色を帯びた柔らかい照明で入店直後の溢れる期待を、いい具合に落ち着かせてくれる。そしてフィッター。紹介する永瀬さんを含め、三陽商会精鋭のフィッターたちが出迎えてくれ、オーダー前の時点でこのお店に来たことに後悔が無いことを示してくれる。それくらい圧倒的な特別感を感じることができるお店だ。メンズスーツはイタリアンモダン／ブリティッシュオリジナル／リラクシングトラッド／NEWテーラードの4つのモデルからセレクトできる。ベースのモデルを選んだ後には優秀なフィッターの採寸が待っている。ラペル幅、ゴージ位置、第一釦位置など、様々なディテールの補正にも対応しているので、とにかくこだわりたい人にも柔軟な対応が可能だ。納期は最短で2週間、そして最もリーズナブルなものは￥49,000からオーダーができる。行くだけでも価値が見出せる店舗でこの価格でスーツがオーダーできるのだから、まずは訪れてみるしか無い。

ENJOY SUIT

シンプルイズベスト

永瀬さんは販売員歴が20年弱というベテラン。スーツの仕事には26歳から携わっている。スーツの販売員を志すようになったのは、販売員をしていた父親の影響。永瀬さんはスーツのサラブレッド、ということだ。だからこそ、オーダーも信頼を置いて任せることができる。ユーザーの強い味方だ。永瀬さんにとってのスーツとは「自分の価値を高め、男を最も魅力的に魅せてくれるアイテム」。魅力的な男を演出するために色々と足し算でコーディネートしそうなものだが、永瀬さんは違う。コーディネートの色は「3.5色まで」と決めて要素を削ぎ落とし、凛としたスーチングスタイルを好む。シンプルなスタイルは粗が目立ってしまうため難易度が高いが、そこはプロの永瀬さん。自身に最も適したサイズ感で隙が無いコーディネートにまとめている。スーツのケアにも余念がない。生地が傷むため、クリーニングは年に1度出すかどうか。スーツは着るたびにスチームをあててケアをしている。シャツも自分で手洗いしているとのこと。今回、永瀬さんが着ているスーツはまるで新品に見え、傷みが少ないのはこういう努力を怠っていないからだと納得。「スーツはあくまで脇役。お客さまがいらっしゃってこそのスーツなので、お客さまの好みを漏らさず聞き出し、緊張をほぐしながら、最善の提案ができるよう尽力しています」。柔らかい笑顔で迎えてくれる永瀬さんのもとに、オーダースーツを作りに行ってみてはいかがだろう。

PRIVATE STYLE

こだわりをもったシンプルスタイル

「ポータークラシックが好きなんですよ」。シンプルな中にも職人気質にこだわりを持つブランドを支持するところが永瀬さんらしい。休日はデニム×スニーカー（コンバース）のスタイルが永瀬さんスタンダード。趣味は休みの前夜のひとり映画鑑賞。休日は家族で外食に出かける。自分の時間を大切にしながら、家族との時間も大切にする良きパパだ。