タイ&チーフで簡単ドレスアップ!!
元シップスの中澤さんが教える 魅せる男のコーディネート作法
―――中澤さんが考えてらっしゃるコーディネートをこのジャケットとネクタイ、シャツのコンビネーションを使って、ネクタイとポケットスクエアの組合せでこれだけ表情が変わるというのを実践的にお教え願えればと思います。
サンプルでご用意いただいたエンジのネクタイというのは非常に守りを意味するような色なので、ポケットチーフの有り無しで大きく表情が変わると思います。
※補足
「ポケットチーフ」=和製英語。
英語では通常、「ポケットスクエア」という。
〈ポケットチーフでの印象〉
ここに白が入るだけで守りの中にも、より清涼感・清潔感が出てくると思います。
〈一色のタイでソリッドに〉
コーディネートには非常に簡単に表情が変わる一色のタイが比較的おすすめかなと思います。
―――よく見ると柄ですが、ソリッドに見えるということですね。
単純にタイが変わるだけでも表情は変わります。
〈同色の組合せで色を制限〉
加えてポケットチーフと スーツの地色と タイを合わせていただくことで、色を制限することによって、また更に表情が変わって先ほどのエンジのものと比べるとより清涼感が高まります。
―――ミニマルなコーディネートですね
〈多色使いのチーフで華やかに〉
今はこのような多色使いのチーフもありますのでこういったものをちょっと変えていただくだけで、たとえばお仕事の後、お食事に行かれる場合などの色使いにもよろしいかと思います。こちらは白もネイビーも入っているので先ほどと同じようなコーディネートも可能です。一色としてもお使いいただける非常に便利なチーフが最近多くなっています。
〈ネイビー×ブラウンで大人なスタイル〉
先ほどのエンジ、ネイビーに続いてブラウンですが、これもまたかなり表情が変わると思います。先ほどのネイビーと比べてもより落ち着きがあるというか
―――イタリア人の好みそうな
ネイビーに対して白とブラウンということで非常にシックになって、30代以上の方にも非常におすすめです。
〈柄で遊ぶ余裕のあるスタイル〉
レジメンタルやペイズリーなどの場合は、これも無地とは違うんですが色を制限していて白とシルバーのタイに白のポケットチーフということでこれも清涼感が出る感じですね。これも先ほどと同じようにチーフがネイビーの無地でも表情がまた変わってくるという一例になります。
―――少し遊び心が出ますね
このように色々楽しんでいただければと思います。
中澤 芳之氏 / 会社員
(なかざわ よしゆき、1959年 -)東京生まれ。
シップスの前身である『 MIURA 』のショップスタッフを経て、シップスでプレス担当に。広告・カタログ制作などのクリエイティブ、プランニング、ブランディングを担当。2011年に退職し、(株)メリーランドに所属しながらフリーとしても幅広く活動中。