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大阪府柏原市にある「東洋フレーム株式会社」。自転車フレームメーカーとして1973年に創業した老舗ビルダーだ。
同社の石垣代表は東洋フレームの2代目で、マウンテンバイク黎明期のカリスマであるトム・リッチー氏の教えを直接受けた、日本のトップフレームビルダーの一人。リッチーのマウンテンバイクチームが最強を誇った1990年代にリッチーのフレーム製造を手がけ、また国内でもシクロクロス全日本チャンピオン竹之内悠選手をはじめ、マウンテンバイク、ロードのトップ選手に長年レース機材を供給してきた実績をもつ。
「the PARK」は、オンワードグループ内で自転車販売チェーン「SAKULA」を手がける株式会社サクラのオリジナルブランドであり、そこに世界で活躍する自転車競技選手を支えてきた東洋フレームが協力し、プロデュースする、品質とファッション性を兼ね備えたタウンクルーズブランド。
タウンユースをメインとする「the PARK」では、子ども用のキッズバイクから、電動アシストユニットを組み合わせたE- BIKEまで幅広いラインナップを展開する。街乗り用の自転車ながら“心地いい空間を創り、心地いい品質の自転車で、心をいい状態でパーキングする。そしてその思いを次の世代に”をコンセプトに、日常の中に溶け込み、ライフスタイルにより豊さを求める人の琴線に触れるつくり込みが魅力のブランドである。
フレーム製造には、設計・加工・溶接の3工程があり、一番重要なのは「溶接前の加工」。全ての製品を原寸大で製図し、この図面を基にパイプの長さや角度などをコンマ数ミリの精度で切削していく。特に真っすぐのパイプから、曲げ・つぶしを加える際の適切な位置を見極める感覚は、基準に捉われない柔軟な職人の姿勢が可能にする技術。これを量産ベースで行え、一人ひとりの職人が全ての工程に精通する職人集団であることが東洋フレームの強み。「100台同じものを作っても1台として同じものにはならない」と話すように、精度が求められる世界でいかに東洋フレームの技術が優れているかが分かる。その、ものづくりにおける姿勢は海外からの評価も高い。
本当に価値ある自転車は生活を充実させ、質のいいスーツに見る様な“仕立ての良さ”は、乗り手の意思を素直に受け止める。世界一を目指す東洋フレームの“HANDMADE IN JAPAN”には、純国産で在り続けることにこだわった日本人ならではのきめ細やかな対応と、高い技術が結集され、職人が乗り手のことを想って作られるこの1台には、ただの流れ作業や大量生産品では感じ得ない真の心配りが反映されている。
通勤時のスーツ姿でも絵になる「the PARK」の自転車はサイクリストにはもちろん、すべての乗り手にただ寄り添うように進んで行ってくれる。