さりげなく魅せる!!
ジュエラー大橋さんが教える
シーンで使い分ける男のジュエリー作法
―――ビジネスシーンとパーティーシーンでのジュエリーの選び方、使い方などを教えてください。
〈ビジネスシーンのスタイル〉
通常はこういったダークスーツでお仕事に行ってらっしゃると思うんですけど、僕の場合は、黒・グレー・ネイビー系の時は、黒やホワイトゴールド、プラチナなど、色は出来るだけ限定して使うようにしています。着けるとしても少しシンプルでエッジ―なリングをするくらいで、どんなお仕事の方でもあまりキラキラするのも良くないと思うので、抑えてこのぐらいでいいかなと思います。
〈パーティシーンのスタイル〉
仕事帰りにちょっとだけプラスアルファをしてパーティに行くというシーンがあるかと思うんですが、今日はこういう2WAYカラーのネクタイがありますので、ちょっとこのブルーを出しながら、チーフを差し色でブルーに変えます。パーティなのでダイヤのきらびやかなピンをフラワーホールにつけます。もう少し足したい場合はこういったテニスブレスを添えたりとか、こんな風に少しだけ細く光るくらいで、メインはご婦人方だと思いますので、このくらいで抑えた方がいいと思います。
(河合君にも…)
この珊瑚は、日本が誇るエンジェルスキン(天使の肌)と呼ばれるものです。淡いピンクのバラをフラワーホールに挿して(※1)ブートニエールとして使っていただくというくらいが男性のパーティシーンにはいいのではないかと思います。
※1. ジャケットなど上着の襟穴に挿す飾り花
〈クリスマスシーズンのスタイル〉
僕はいつもクリスマスになると楽しくなるので、クリスマス限定でいつもこうやって赤とグリーンで2枚入れにします。ネクタイはこのシーズンにしか出て来ないクリスマスカラーのものを使用します。カフスも同様にコーディネートします。こういったところでしか男性の遊びは出来ないんですが、そこがキラリと光るといいのではないでしょうか。
バラに代わって、僕は“血赤”という珊瑚をフラワーホールに挿します。
こんな風にクリスマスシーズンでもパーティシーンにおいても楽しんでいただけるといいのではないでしょうか。
<撮影協力>
ジュエリーサロン La Pipi
東京都渋谷区神宮前6-16-5 HOLONⅢ 4F
http://lapipi.jp/
大橋 雅廣氏 / 会社経営
(おおはし まさひろ、1958年 -)会社勤めの傍ら、文化服装学院の2部(夜間)コースに通い、卒業後、ジュエリーデザイン・ディレクション・コンサルティングをおこなう「トライ・アングル」を設立。国内外の有名ブランドを数多く手掛け、グッドデザイン賞、通商産業大臣賞、全日本珊瑚漁業協同組合長賞、ユーザー賞等々を受賞。ジュエリー&ファッション業界で幅広く活動中。