近頃のドレスアップの難しいのは、カジュアルなスタイリングとの境界線が曖昧だからだ。かつてパーティのドレスコートは、ダークスーツ、ブラックタイ、そしてホワイトタイの三つだけだったが、メンズウエアの際限無きカジュアル化で、そこにビジネスカジュアルやスマートカジュアルが侵入し、「何着りゃいいの?」と世界中の男たちの悩みの種になっている。今回登場は、大人向けのカジュアルやアウトドアウエアの特集で人気の雑誌OCEANSの発行人でもある太田祐二編集長。クロスオーバー時代のドレスアップのあるべき姿を伺った・・・・・・ホスト林 信朗敬白
林:今回は アラフォー世代の男性に大変人気のあるライトハウスメディアの「OCEANS」編集長の太田編集長をお招きしております。というか ぼくがお邪魔しております。
太田:どうもありがとうございますよろしくお願いします。
林:太田さんはなんと「OCEANS」の編集長をもう10年ですか。
太田:そうですね ちょうど10年経ちまして、今11年目に入りました。
現在までの経歴
林:どういうルートを経てこの「OCEANS」の生き字引編集長になられたんですか?
太田:大学を出て最初に就職したのはブリヂストンというタイヤメーカーで
通常のタイヤではなくて、建機用車両の4メートル近い大きなタイヤを売るような部署でヨーロッパに時々出張にも行かせていただいていて、モノを作ってお渡しすると喜んでもらえるというところにすごく面白みを感じていて、でも文系なので実際にタイヤは作れないですよね。開発には携われないでもモノが作りたいなという思いがどんどん大きくなって4年ブリヂストンに勤めてその後に転職したのが出版業界なんです。それから1年ちょっとした頃に「LEON」が創刊という時期がやってきまして入れていただけたので、そこからですね「LEON」を4年間やって「OCEANS」の創刊という話がありまして「LEON」を作っていたところからの「OCEANS」なので「LEON」に近いことをやっても当時の「LEON」には到底かなわないので、すごく真逆の方に振ってみようというのが創刊時の「OCEANS」なんですよね。
「OCEANS」も読者について
林:
読者のプロフィールや生活感は
どういうふうに捉えていますか?
太田:すごく向上意識の高い方が多いなと思いますね。装いもすごくナチュラルで
なので 今回の企画ですけど ドレスアップというテーマで「OCEANS」に来て大丈夫なのかと。
多様化するドレスアップ
林:そこが今回の一番の狙いなんです逆なんです。
やはりドレスアップという考え方もどんどん変わってきているような気がするんですね。
昔の英国的なドレスアップだけじゃないものを逆に編集長から提案していただきたいと思って来たんです。
太田:間違いなくその辺りは、紳士服然としたスタイルから多様化は時代と共にしていますよね。昔はジャケットやジャケパンに楽チンさなんて求めてなかったと思うんですけど、楽チンなジャケットがすごく売れるようになるとかそこに合わせる靴も革靴が当たり前だったのが革靴の顔をしたスニーカーソールとか。
林:今度スポーツ庁がスニーカー通勤を推奨して長官がインタビューに出てましたがどう思いますか?
太田:「OCEANS」としては大いに賛成です。でも 人は一回楽なことを経験するともう戻れないのかなと思いますね。ジャージ生地で作った楽なジャケットを着た人がクラシックなスーツも持っているとは思いますけど、それを日々毎日のように着るかというと楽チンなジャケットに流れちゃうと思うんですよね。
林:一度肌が覚えてしまったものは、そう簡単には抜けないということですね。
太田:スニーカーソールの革靴も履いてらっしゃる方すごくお見かけしますけど
林:これから暑くなってきてクールビズにスニーカー通勤となるとシャツとパンツとスニーカーだと中学生・高校生とそんなに変わらなくなっちゃいますね。
太田:学生服と変わらないですよね。
カジュアルでも大人に見せるポイント
林:そういう場合 大人っぽく素敵にするためのファッションアドバイスを是非お願いします。
太田:やっぱりサイズ感は気にしてもらうと一番分かりやすくスタイリッシュに見えるのではないかと。あとは色ですよね。
林:ぼく自身も選ぶ色と言ったら、白かネイビーか黒かグレーその繰り返しでこういうファッションとメディアの業界にいるんですけれども選ぶ色はいつも同じというそれはどうしたらいいんでしょう?
太田:差し色でも色のものを楽しむと装うことの楽しさを多少感じられるというかそれはすごく「OCEANS」の中では大きなテーマです。
大人としての装い
林:「OCEANS」の編集を通してアラフォーの読者がもっと素敵になっていくためにランクアップしていくために編集長からのアドバイスは何ですか?
太田:すごく年をとっている訳ではないんですけど、徐々に大人として成熟していく過程にある世代なので「OCEANS」ではカジュアルなものをファッションにおいて提案、紹介しているんですけど、その中に少しずつ大人ならではの楽しみを入れていきたいです。以前、1年くらい前に林さんに原稿を書いていただきましたがゴールドのものを少し着けてみるとか大人としての嗜み、喜びみたいなものを。
林:大人だから似合うとか大人だから楽しめるものですね。
太田:さっき言った靴の話もちゃんとした所に行く時は、ちゃんとした靴を履くとかいくらドレスとカジュアルの境界線が曖昧になってもそういうところは、押さえたうえで提案していきたいと思っています。
<撮影協力>
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<出版>
37.5歳からのメンズファッション&ライフスタイルマガジン。
OCEANS(オーシャンズ)