好みのスタイル、シーンで使い分ける!
ネイビージャケットの着こなし術
―――偶然二人ともネイビージャケットなんですけども。奥住さんの考えるネイビージャケットの着こなし方を教えてください。
〈ブリティッシュスタイル〉
ネイビージャケットの中ではフォーマルな形で着ていると思います。このスタイルであればほとんどのビジネスシーンで使用できると思います。
マーチンソンのフレスコ生地で、かなり厚手です。カジュアルに着るというよりは、ネクタイ等してバシッと着たほうが良いですね。ふつうだとフラップポケットが定番なんですけれども、これはスーツっぽくチェンジポケットにしてまして、かなりブリティッシュな感じですね。
河合さんもネイビージャケットを着ていらっしゃいますが、同じジャケットでも色が若干淡いですよね。同じネイビージャケットでも色が淡くなるだけで”華やぎ”とか”色っぽさ”が出るので、難しい部分はありますが、いろんなことができるという意味でも非常に面白いアイテムだなと思っています。
―――如何ようにでもコーディネートできるというのは大きな魅力ですよね。
〈イタリアンスタイル〉
―――今度はダブルブレストのネイビージャケットですが、ご説明をお願いします。
先ほどはイギリスの生地で非常に重たいジャケットでしたが、見るからに色も明るくなって素材も非常に軽いです。ダブルなのでシックな感じは出ますが、色が明るめなのであまり構えた印象にはならないですね。日本の夏はこういった軽い感じの裏地を使っていないジャケットを羽織るだけでもだいぶ楽だと思います。
―――パッチポケットでスポーティですね。
ちょっと可愛らしさも出ると思います。今日はちょっと堅めのネクタイですがノーネクタイでも大丈夫です。こういった形であれば、パンツはデニムでもいいと思います。デニムやコットンパンツ、素足でローファーなどの着こなしもこういったジャケットであれば合わせられると思います。
ネクタイをとって、ボタンダウンのシャツは締まっていると変なので、ボタンを一つくらい外します。
―――カジュアルよりのシャツですからね。
これで仕事をしていてもそんなに相手に対して悪い印象はないです。ちゃんとジャケットとシャツを着ているという印象ですね。
―――ポケットスクエア(チーフ)もちょっと違う挿し方が出来ますよね。
これだとちょっと堅いイメージもありますので、例えば、クシャクシャにしてもらって(いわゆる”パフ”という挿し方ですね)、このようにするだけでもだいぶ印象は変わってくると思います。
〈アイビースタイル〉
―――今度は秋冬の定番であるフランネル素材のジャケットですね。
これは完全なアイビーモデルで本当にクラシックなネイビージャケットです。イギリスの生地ですが重いものをふんだんに使用してまして、ポケットなども定番の形のアイビーモデルです。
―――ネクタイも秋冬らしいペイズリーの色柄で。
フランネルですので、ネクタイとシャツではなく、例えばタートルネックのセーターや、シャツの中にスカーフを入れるといった形でもこのジャケットであれば楽しめると思います。
―――ニットで着るとずいぶん楽しめますね。
ニットとジャケットは良いですね。ちょっと大人っぽいですし。
―――大人の休日というイメージでね。
<撮影協力>
月詠珈琲 西麻布店
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奥住 有史氏 / 公務員
(おくずみ ありふみ、1976年 -)横浜市出身。
幼少時に企業経営者であった祖父や洋服が好きだった父の影響によりスーツスタイルやファッションに興味を持つ。大学卒業後、株式会社三越(現(株)三越伊勢丹)に入社。企業派遣生としてIFIビジネススクール(一般財団法人ファッション産業人材育成機構)への留学を経て、メンズとレディースファッションのバイヤーを務める。平成21年より地域の経済や文化の振興を志し、横浜市へ入庁。産業振興や雇用政策等を担い、現在に至る。